なぜ弁理士になったのか──「発明者に次ぐ理解者」の原点
開業のご挨拶では、当事務所が大切にする「対話」と「責任一貫体制」をお話ししました。
今回は、私がなぜこの道を選んだのか、その原点を少しだけ。事務所の理念は、私自身のこれまでと地続きだからです。
クモの糸を、人の手で再現する
大学と大学院では高分子化学を専攻し、人工高分子によるスパイダーシルク(クモの糸)のモデル化を研究していました。
軽いのに鋼鉄に匹敵する強さを持つ天然素材を、人の手で読み解こうとする——根気のいる日々のなかで、「優れた構造には必ず理由がある」という感覚が体に染み込みました。
「良い技術」と「伝わる技術」は違う
やがて強く感じたのは、技術の難しさと、それを「分かってもらう」難しさは別物でした。この問題意識が、私を知的財産の世界へ向かわせました。
その後、複数の事務所で機械・化学・エネルギーなど数百件の実務に携わり、侵害訴訟や鑑定の現場も経験しました。
そこで得た確信が、「取れた権利」と「現場で使える権利」は違う、ということです。
発明者に次ぐ、発明の理解者でありたい
自分の技術が正しく理解される難しさを知っているからこそ、私は「発明者に次ぐ発明の理解者」でありたいと願っています。
あなたの技術にも、まだ言葉になっていない「本質」が眠っているかもしれません。その価値を一緒に掘り起こし、確かな権利へ。
アイデアの段階でも構いません、どうぞお気軽にご相談ください。

