知財実務の基礎
特許侵害で勝っても、損害は全部戻らない──「推定覆滅」という壁
特許を侵害されたとき、相手が上げた利益は、こちらの損害と推定されます。裁判で侵害が認められれば、その分は取り返せると考えるのが自然です。 ところが、実際に支払を命じられる額は、そこから大きく目減りします。 削られた額のほ […]
特許権を侵害されたら──権利者側の動き方
自社の特許が侵害されているのではないか。そう気づいたとき、すぐに「やめてほしい」と相手に言いたくなります。ですが権利者側は、動き方を間違えると、かえって不利になることがあります。今回は、侵害がありそうなときに権利者として […]
その特許を崩せる文献は、どこにあるか──無効資料調査の考え方
前回は、邪魔な他社特許への三つの対応──情報提供、特許異議申立て、特許無効審判──について整理しました。どの手段をとる場合も必要になるのは相手の特許を崩す理由とその裏づけで、その中心は先行技術だと書きました。今回は、その […]
邪魔な他社特許にどう対処するか──情報提供/異議申立て/無効審判の使い分け
事業を進めるうえで、他社の特許が障害になることがあります。まだ審査中の出願かもしれませんし、登録されたばかりの特許かもしれません。日本には、こうした「邪魔な他社特許」を、見直させたり、取り消させたりする手段として、情報提 […]
特許で警告書が届いたら──中小企業がまず取るべき初動
ある日突然、他社から「あなたの製品は当社の特許を侵害している」という警告書が届く。内容証明で送られてくることも多く、期限が切られていると、驚いてすぐに反論したり、謝罪して販売を停止したりしたくなりますが、どちらも危険です […]
特許侵害訴訟の流れと費用──全体像をつかむ
特許をめぐる紛争と聞くと、いきなり裁判を思い浮かべるかもしれません。ですが実際には、警告や交渉から始まるのが普通で、訴訟はむしろ最終手段です。ここでは、特許侵害訴訟の全体像──提訴前の動きから、提訴、主な争点、判決や和解 […]
期限を落としたら、どこまで戻せるか──延長と回復の使い分け
2026年8月、熊本で大きな地震がありました。特許庁は8月7日、この地震の影響を受けた手続について、期間の満了日を延長すると公表しています。 知財の手続で、いちばん怖いのは期限です。落とせば権利が消える、あるいは取れなく […]
特許で出すか、ノウハウで隠すか──オープン/クローズの判断軸
「この製造条件、特許にすべきでしょうか。それとも、社内に隠しておくべきでしょうか」──化学や材料を扱う現場で、繰り返し出てくる問いです。特許は独占権と引き換えに技術を世に公開する制度です。つまり、出願するとは、手の内を明 […]
先行技術調査/FTO入門──出願前や製品化前にやるべき調査
新しい技術を出願する前、あるいは新製品を世に出す前に、「調べておくべきこと」があります。それは、先行技術調査とFTO(侵害予防調査)です。どちらも「調べる」ことに変わりはありませんが、目的も見る対象も違います。では、中小 […]
知財ミックスの考え方──特許×意匠×商標×不競法で多面的に守る
一つの製品を守るとき、「特許を取れば安心」と考えてしまいがちです。ですが実際には、特許だけでカバーできる範囲は限られています。技術のアイデアを守りたいのか、製品の見た目なのか、名前やロゴなのか。守りたいものが違えば、効く […]



